設計のすすめかた設計のすすめかた

設計のながれ

01
約1ヶ月

設計依頼 → 企画・調査

まずアトリエ六曜舎にお越し頂き、いろいろお話をします。設計依頼にいたれば、住宅では「住まいのファーストステップ」にご希望等を記入して頂き、一般建築では、諸条件について打合せを行います。現地調査や法規チェックを行った上で、プランニングをスタート。

02
約3ヶ月

基本設計

まず基本図面と模型、概算工事費をもとに、初回プレゼンテーションを行います。

設計監理契約
建物の構成や基本性能、動線、環境配慮など、問題がないと判断して頂ければ、設計監理契約を取り交わします。
室内・収納・設備・外構など基本設計
間取りや建物形態が決まれば、室内計画(収納計画)に進み、室内の構成やイメージ、収納について打合せをします。 次に水栓やガスの位置、機器の選定 、コンセントや照明、換気 、冷暖房システムや太陽光発電など、給排水・電気・冷暖房等の設備について確認をします。 最後に、室内外の仕上げ、窓やドアなどの建具、外構について確認をして、基本設計は完了。
基本設計期間中は、頻繁に打合わせを重ねるため、建主も忙しくなりますが、様々なことについて検討~理解するための最も大切な期間になります。
03
約3ヶ月

実施設計

主にアトリエ六曜舎で実施設計図面の作成や構造計算、省エネ計算などを行います。構造計算は、自社または構造事務所で行います。 実施設計(見積用)図面がまとまれば、建主と内容を確認をし、工務店の選定を行い、見積用図面を一式渡して見積を依頼します。

04
約2ヶ月

見積調整・確認申請

見積書の受領後、アトリエ六曜舎で、単価や数量、項目等についてチェックをします。合見積の場合は、精査した上で、依頼する工務店を決めます。予算オーバーの場合は、建主に減額項目案を提示し、優先順位をつけ取捨選択を行いながら最終的な工事項目を決定。工事金額確定後に、建主と工務店とで「工事契約」を締結します。計画内容が決まれば、確認申請作業を行います。また長期優良住宅など、各種申請を行う場合は、期間の延長が必要なので御注意下さい。

05
約6ヶ月

設計監理

工事のながれ
  1. 解体工事/地鎮祭~近隣挨拶
  2. 基礎工事(地下工事)~足場設置
  3. 建て方~上棟 ※簡易的な上棟式~直会(なおらい)
  4. 構造躯体工事(設備配管・電気配線工事・サッシ取付)
  5. 屋根、板金工事、防水工事、外壁工事、気密・断熱工事
  6. 大工造作工事(床、枠、家具工事ほか)
  7. 建具工事(金属工事)
  8. 内、外装工事(塗装、左官、内装、仕上げ工事)
  9. 設備工事(機器取付、配管配線工事)
  10. 足場解体~外構工事
  11. クリーニング~竣工

工事期間中、アトリエ六曜舎は「設計監理」を行います。週一回ほど現場に行き、設計図通りに進んでいるかのチェックや、詳細図を作成して細かな指示を出します。また全9回の検査を行い「現場監理レポート」を建主に都度提出します。仕上色や金物、カーテン等について、現場で建主と打合せを行い、また建主から変更の希望が出れば、他への影響や、追加工事費等について確認し、現場に指示をします。また役所の検査対応、登記等のアドバイス、変更による工事費の増減確認等を行った上で、完了検査を行い、竣工となります。

06
約2ヶ月

竣工・メンテ

検査写真を加えてファイルした「現場監理レポート」を建主に提出します。竣工して一年後に「一年メンテ」に立会って、不具合箇所の確認、工事費の有償・無償の判断などを行います。また建物全般に関する諸々の相談にも対応します。ただし大規模な改修や増改築の相談については、設計監理費が発生する場合がありますのでご了承下さい。

工務店の選定と
工事費について

誠実な工務店を選定

建主が希望する工務店に工事を依頼することは可能ですが、設計図面を読み取り、きっちりと見積をして施工ができることが前提になります。アトリエ六曜舎が関わる数社の工務店は、高い技術と精度を保ち、比較的コストも良心的なところです。まずは前向きな意識をもつ、誠実な工務店を選定することが大事です。 また、建主とアトリエ六曜舎、工務店の三者が、健全な信頼関係を構築し、全員がものづくりを実践しているという高い意識を持って工事を進められれば、必ず良い結果につながります。

本体工事費・別途工事費・諸費用について

工事に関わる費用には、「本体工事費」と「設計監理費」以外に、「別途工事費、諸費用、消費税」などがあります。

また建替えでは「解体工事費」、軟弱地盤では「地盤補強工事費」、給排水の引込みがなければ「給水引込工事、公設枡設置工事」、高低差のある敷地だと「擁壁工事」といったような費用が別途必要になることがあるので注意が必要です。

また「諸費用」には、地鎮祭や上棟式などの祭事費、引っ越し費、仮住まい費、登記費、契約書の印紙税、確認申請等の申請手数料といったような項目が含まれます。

工事費を正しく比較するには

ところで、概算工事費の算定に「坪単価」を使うことがあります。ただし坪単価だけを基準にして、施工会社を比較することには問題があります。なぜなら坪単価はどんな仕様で、どこまでの工事が含まれているか不明瞭だからです。また建物規模やプラン、仕様によって大きく工事費はかわるので、単に坪単価が安いから、ここが安いという判断はできません。

工事費の比較をする場合は、間取りや規模、建物の基本性能や仕様などが記載された見積用図面をもとに、同じ条件下で工務店に合見積をとることで、はじめて正しい比較が可能になるのです。

予算に合わせて、バランスよくコストコントロール

アトリエ六曜舎では、計画段階で概算工事費の算定行い、工事費の大幅な予算オーバーを回避するよう努めています。それでも諸条件や建主の希望により工事項目が増えたり、仕上げや設備のグレード変更によって工事費が予算をオーバーすることがあります。
その場合は、減額変更案を作成し、建主がじっくり優先順位をつけながら、減額変更を行えるようサポートします。
建物の構造耐力や耐久性、省エネ性、安全性など、建物の基本性能は確保した上で、仕様を下げたり、後回しにできることは後にといった工夫をしながら減額項目を絞り込み、贅肉をそぎおとしたスリムな工事を目指します。

材料費よりも、大工や職人の手間賃が大きいため、建主自らDIYにトライしてみるのも良いでしょう。ただ仕上がりの精度は落ちるので、総合的な判断は必要です。
また建物や屋根の形状を極力シンプルにする、室内を仕切らないオープンプランを採用して扉や壁などを減らすなど、建主の希望とバランスを前提に、私たちは常にコストを意識しながら設計をすすめています。

高断熱化や再エネ利用による永続的な光熱費の削減など、イニシャルだけでなく、ランニングコストにも配慮し、総合的なコストコントロールを行います。

設計監理費について

設計監理費の算定基準

設計監理費は、工事費に対する料率(10%~12%程度)で決まることが多いようです。ただ手間は同じなのに、高価な仕上材を使えば設計監理費が上がる。逆に工事費を抑えるために時間と労力を費やすことによって設計監理費が下がるといった理不尽な状況が発生します。
私たちは、延床面積(建物規模)や構造の違いによって、設計監理にともなう手間が増減することに着目し、建物面積をもとに「設計監理料率表」を作成し、それをベースに設計監理費を算定しています。(国土交通省告示98号を参照)

例えば、木造2階建の住宅の設計監理費は、延床面積が100m²(30 坪)の場合、約360 万、132m²(40 坪)の場合、約420 万程度が目安となります。(リノベーションの場合は、内容によって大きく設計作業が変わってしまうため、その都度見積しています)。 なお設計監理費には、基本設計費、実施設計費、確認申請書作成費、設計監理費、報告書作成費、及び外構設計費などが含まれます。ただし構造計算費、確認申請+検査手数料、ZEHや長期優良住宅等の各種申請費及び申請図面作成費等については別途となります。また現場が遠隔地の場合は、交通費を請求させて頂く場合があります。